恋愛LEVEL
買い物を終えて、帰宅。
あたしはキッチンで冷蔵庫に買い物したモノを入れて行く。
奏は麦茶をコップに入れてグイっと飲み干した。
「今日飯なに?」
「今日?今日はハンバーグで〜す♪」
「マジ?!テンション上がって来たっ!!」
「子供かっっ」
あたしは夕飯の準備にとりかかる。
奏はキッチンの折り畳み式のパイプイスに腰掛けながら、あたしを見ている。
「千秋って、家事なんでも出来るよな…尊敬する」
「女の子ですから♪」
「いい奥さんになるな♪」
「なるだろうね♪」
「俺のね?」
「なるだろうね♪」
「なんか、早く結婚したくなってきた…」
「…うん。」
「子供欲しいし…」
「う…うん。」
「…早くご飯食べて風呂入ろ〜ぜ!」
「なんか見たいテレビあった??」
「ち〜が〜う!子作りの予行練習しなくっちゃ♪」
チュッと奏はあたしの頬にキスをした
−−−−−−−
お風呂を出て、まったりタイム。
「あ…そういえば今日リョウ先輩が店に来たよ?」
「リョウが?!」
「うん。ランチ食べてったよ!」
「…アイツはまだ千秋狙いか。うぜ〜」
「今度は奏もおいでよ♪」
「…だな。千秋が働く姿も見たいし…」
「約束ね!!」
−ブブブッブブブッ−
あたしの携帯がバイブする。
Mailを確認すると、山下君だった。
[明日、バイト終わったら店の掃除して、千秋の歓迎会するみたいだから、帰りが遅くなるって彼氏に言っておくように。]
あたしは、原文そのままを奏に伝えた。
《千秋》の部分は隠したけど…
「わかった。…仕方ないな。明日は久々にリョウと遊んでやるか。
…ってか、なんでメアド教えてんだよ。ムカつく…」
「仕事の連絡あるから…」
「…夏休み終わったら消去するように。」
「わかってる。」
明日…また一波乱あるなんて想像もしてなかった。