恋愛LEVEL
−−−−−−−
今日もランチタイムはバタバタしていた。
13時を少しまわって少し落ち着いた頃、奏とリョウ先輩がやってきた。
「わぁ♪奏、リョウ先輩!!来てくれたんだ?」
「もちろん♪」
「奏がさ、ずっと千秋が心配×2って言ってるから連れてきた♪」
「余計な事言うなっ!」
照れてる奏を見て、あたしは嬉しくなる。
奏とリョウ先輩の注文を厨房に通そうとした時、
奏もあたしと一緒に厨房が見えるカウンターまで来て桂子さんに言った。
「いつも千秋がお世話になってます…」
「あ!もしかして同棲彼氏?」
あたしは、
「あ、はい!」と答える。
「めちゃくちゃイケメンじゃない♪いいわね〜千秋ちゃん♪」
あたしは、エヘヘと照れ笑い。
奏は、あたしの奥にいた山下君をチラっと見る。
山下君も奏を見る。
…うっ…奏、なんか言い出しそう…
「…千秋…」
「は、はい?!」
「…トイレどこ?」
…ト、トイレ…?
「あ、あっち!!」
あたしは奥のトイレを指さした。
奏はトイレに向かった。
…よかった…
−−−−−−−
奏はトイレから席に戻る。
「なぁ奏。アイツ…」
「んぁ?…あぁ…なんか気にいらねぇ…」
奏は山下の後ろ姿を見た。
−−−−−−−
「千秋!ソレ、2番に持ってけ!あと、横のヤツ二つは3番。」
「あ、はい!」
あたしは、次々とトレイに乗ったランチを運ぶ。
奏とリョウ先輩の席にも運んで、下がろうとした時。
グイっと腕を掴まれる。
「…っ!」
「なんで《千秋》て呼ばせてんだよ。」
「…呼ばせてる訳じゃ…」
「……」
「奏、仕事の邪魔すんなって…」
リョウ先輩がまぁまぁ…と間に入る。
「…家帰ったら、ジックリ聞くわ…」
そう言ってあたしの腕を離した。
−−−−−−−−
「ヤキモチ妬きの彼氏持つと大変だな…」
山下君は言った。