恋愛LEVEL
恋愛LEVEL7(もっと進む恋)
奏との付き合いは、誰もが羨むくらい順調で、
気が付けば、あたしの髪も奏と出会った時くらいまで伸びていた。
「もう2年生も半分過ぎたなぁ…」
「千秋…俺、ヤバイ…」
奏は参考書やら赤本やらを机に広げたまま、突っ伏している。
奏は受験生な訳で…。
今頃になって、勉強を必死にやっている。
「模試の結果きたんだけど…志望してるトコ…全部D判定だった…」
「…ま、まだ受験まで3ヶ月あるし!!」
「もう3ヶ月だ…」
…確かに。
まわりでは、枠で大学が決まった子もいたりするみたいで。
「よ、弱気になるなっ!
やるしかないでしょ!?」
「……」
「ち〜あ〜き♪」
いきなりあたしに抱きついてくる人。
「り、リョウ先輩!」
「んだよ!なんでリョウがくるんだ?!ってか千秋から離れろ。腐る。」
「なんでって、俺、自分の教室にいちゃいけないのかよ。」
あ。そうだ。
授業後、あたしが奏達のクラスに来たんだった。
「千秋♪今からクレープ食べ行こ♪」
「クレープ??」
あたしは目を輝かせる。
「…裏切りモノ…」
奏が机に突っ伏したままボソッ言う。
「あ…リョウ先輩…今日は辞めておきます…」
「ッチェ。つまんね〜」
そう言って帰って行った。
リョウ先輩は、専門学校に決まってるから、もう自由なんだよね。
「はぁぁぁ…千秋…」
「何?」
「俺…」
「ん?」
「エッチしたい…」
「はぁ?!」
「だってさ、受験生だからって、月1は厳しいべ?千秋に触れないと勉強に集中出来ない…」
「……」
「って事で、今日俺ん家泊まれっ♪」
あたしは満面の笑顔で言った。
「奏♪とことんやろっか♪」
「マジ?!千秋♪」
「とことんやるよ?
お勉強…をね…」
あたしはニヤっと笑った。