ひなたぼっこ~先生の、隣~【続編】
美容関係の仕事って、私にはよくわからないけどー…
「香奈はいつも明るくて社交的で、笑顔がたえないよね?いつも羨ましいと思ってたよ」
「…泰葉」
「美容関係の仕事って私はよくわからないけど、香奈にピッタリな仕事だと思う。だから香奈が勉強したい、挑戦してみたいって思ったのを決めればいいと思う」
「…」
「香奈が決めた選択を、私は応援するよ」
「泰葉…」
香奈が持っていたパンフレットを投げ出しー…
「!!」
「泰葉、大好き!!」
抱きついてきた。
突然の出来事に、驚く。
「ギリギリまで相談しなくてゴメンね。本当に、今日まで悩んでたし…立川や泰葉みたいに明確な進路がなくて、そんな自分が恥ずかしくて言えなかったの」
「香奈…」
香奈がそんなことを思っていたなんてー…
「でも今、泰葉が私のことを羨ましいって思っててくれたの嬉しかった。自信でてきた!ありがとう」
「…私も香奈のおかげで、教師を目指そうと思ったの。香奈が気付かせてくれたの。私こそ、ありがとう」
「泰葉…」
あらためて、ギュッと抱き締めあった。
「じゃ、行こう。面談室に」
「うん」
面談室へ、二人で向かった。