ひなたぼっこ~先生の、隣~【続編】



「校長先生に頼まれたんですよ。3年を対象に進路の講義をしてくださいって。本校初の医学部生だから」

立川は現役で医学部に合格し、今は医学生。
親の病院を継ぐために、猛勉強の毎日らしい。

「私は卒業するときに、ネイリストになったら松井先生にネイルしてあげるって約束してたから」

松井先生は、50代のお局の先生ー…

安川は卒業後ネイリストの専門学校に行き、2年前に卒業した。
今はネイルサロンで働いている。


「何で来たのかはわかった…けど、なんで今日なんだ?てか、まだ授業あるんだけど…」

「そうじゃん!!高橋、早く行きなよ。教師が授業遅れたらいかんよ!!」

「俺たち、数学準備室で待ってますんで。また放課後に」

「は!?ちょ…鍵は…」

「校長先生の許可はとりました。鍵も貸してくれました」

「は!?」

「じゃあねー、高橋。また放課後にね」

ひらひらと手を振り、安川と立川は数学準備室のある方へと歩いて行く。



校長は何考えてるんだ…


ていうか、今日はー…



「高橋ー!教師が授業遅れてんじゃねぇよ」

「俺たちのこと言えないぞー」

教室からひょっこり顔を出している、生徒たち。




「悪い、今行く」

とりあえず、今は授業に集中しないと。


慌てて教室に向かった。




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