ひなたぼっこ~先生の、隣~【続編】





「妹尾!!」

なんでこんなところにー…

「先生!じゃなくて…高橋先生!」

高校の時と同じ場所に座っていた、妹尾。


「何してんだ、こんなとこで…」

あ…なんだか、懐かしいー…



「すいません。岩瀬くんから電話がきて、ここで喋ってました」

「岩瀬か…真面目に働いてるって?」

「はい。今度、奢るからご飯食べに行こうって」

アイツは、まだ妹尾をー…




「なんか懐かしいですね、ここ」

「!」

妹尾も同じことを思っていたのかー…



「…そうだな」


そう言うと、ひょいっと窓を通り抜けた。


「それも懐かしいです」

クスクスっと、妹尾が笑った。

「そうだな」

笑い合うと、妹尾の隣に座った。


高校生の時は無邪気に笑っていたのに、今はもう大人の女性だもんな。


俺の4年間と、妹尾の4年間は同じ時間の長さでも違う。


たくさん勉強して、色々経験してー…


「で、どうでしたか?今日は初日でしたけど」



母校に戻ってきた。





「妹尾先生」









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