ひなたぼっこ~先生の、隣~【続編】
「うるせーな、お前ら」
はぁーっと大きな溜め息をつきながら、先生が立ち上がった。
「安川、飲み物は買ってきたのか?」
「あ、うん。ほら」
先生は、立川くんと香奈の間に割って入った。
「そうか。で、立川はどうした?もう、ほとんどの生徒が帰ってる時間だぞ」
「教室に忘れ物して、取りに戻ろうと思ったら、安川と自販機の前で会ったんですよ。そしたら、"高橋がジュースおごってくれる"って話を聞いて…」
「お前、ジュースに釣られたのか?てか、言ってねぇし」
「まさか。もしかしたら、妹尾さんがいるかと思って来たんですよ」
「え!?」
今まで外野にいた泰葉に、話がふられた。
「え…?」
「ちょっと…立川!まだ、泰葉のことを…」
香奈が、立川を問い詰める。
「そうだったら…どうします?高橋先生」
そんな香奈を無視し、立川は先生を不敵な笑顔で見ている。