ひなたぼっこ~先生の、隣~【続編】
聞き覚えのある声と、その言葉に驚きバッと顔を上げた。
た…
「な…何だよ!お前!?」
立川くん!?
首に回されていた腕を振り払い、岩瀬が声を荒げた。
「何って…せの…泰葉の本物の彼氏だけど?」
ニッコリと、笑顔で言った。
また一瞬だけ教室が静かになったと思ったらー…
「「えぇー!?」」
全員が目を見開き、さっきよりも驚いている。
「はっ…何言ってんだよ。こいつは…」
「SHR始めっぞ!!全員席に着け!」
岩瀬の言葉を遮るように、教卓を出席簿で叩きながら先生が言った。
教室にいる全員が、教卓に注目する。
「「…」」
先生を見た瞬間、岩瀬以外の全員は何かを感じとった。
「岩瀬は、さっさと自分の教室に戻りなさい」
声が一番キレてる時の、低いトーン。
そして、背後の黒いオーラ。
"ヤバいぞ"
全員が思ったに、違いない。