誰も居ない部屋で
俺の名前は望月帝、
変わった名前だと言われる。
みっちゃんやら
みかちゃんやら
ちゃん付けで仲間は呼んでいた。
引っ越し当日、
荷物を運んでいたら
仲間が手伝いに来てくれた。
「うわぁー…きったねぇ家…
まじでここに住むのか?」
親友の柚木海。
「いきなりきたねぇとか言うんじゃねぇよ」
俺たちは笑いあう。
「てかさ、ここ大学目の前じゃんか。」
目の前には大学。
「いいだろ?そこも気に入ったんだ」
そう、大学に近い。
寝坊が多い俺にとっての
最大のメリットだった。