課長さんはイジワル
第1話 オニオニ課長
私が今どこにいるかと言うと、奥田課長の運転する車の中だ。
しかも課長は車に乗ってから一言も喋らない。
車の運転は紳士的で、チョーナイスだけど、怒っているのは間違いない。
隣に座ってる私にその怒りの波動が伝わって来るもん。
フツー、上司って部下が失敗したらガミガミ小言、言うよね。
だけど、奥田課長は言わない。
だから恐い。
あり得ないくらい恐い。
しかもこのクルマ、段々、人里離れたところに行ってる感じがして、背筋に震えが走る。
良く良く見ると、なんか、来た時の道と違ってるし。
もしかしたら、どこかの山奥の山林に連れ込まれて、ドスッと背中から刺されて埋められるとか……
死体が上がらない深い湖に突き落とされるとか……
この鬼課長。
本当は本物の鬼で、私を頭からバリバリ食っちゃうとか……
ありうる。
ああ……
でも、そんくらいヤラレたってイイ位のミステイクしちゃったんだもん。
しょうがないよね。
せめて、遺書くらい書かせてくれるかな~なんて。
はぁ~。
課長の横顔に、こりゃ、無理だろなって諦める。
課長は無言で、しかもすごいしかめっ面で運転してるし。
あ~あ。
一度くらい、親の勧めるお見合いでも、しとくべきだったよ。
小中高大とカレシも出来ず、キスもエッチも未経験で、この世と「ハイ、おさらばよ」って、悲し過ぎる。
結婚して、家庭も持ちたかったけど、ハカナイ夢だったね。
「おい。メシ、食うか?」
「はっ、はいっっっ!」
ドスの利いた課長の声に思わず体が飛び上がる。
しかも課長は車に乗ってから一言も喋らない。
車の運転は紳士的で、チョーナイスだけど、怒っているのは間違いない。
隣に座ってる私にその怒りの波動が伝わって来るもん。
フツー、上司って部下が失敗したらガミガミ小言、言うよね。
だけど、奥田課長は言わない。
だから恐い。
あり得ないくらい恐い。
しかもこのクルマ、段々、人里離れたところに行ってる感じがして、背筋に震えが走る。
良く良く見ると、なんか、来た時の道と違ってるし。
もしかしたら、どこかの山奥の山林に連れ込まれて、ドスッと背中から刺されて埋められるとか……
死体が上がらない深い湖に突き落とされるとか……
この鬼課長。
本当は本物の鬼で、私を頭からバリバリ食っちゃうとか……
ありうる。
ああ……
でも、そんくらいヤラレたってイイ位のミステイクしちゃったんだもん。
しょうがないよね。
せめて、遺書くらい書かせてくれるかな~なんて。
はぁ~。
課長の横顔に、こりゃ、無理だろなって諦める。
課長は無言で、しかもすごいしかめっ面で運転してるし。
あ~あ。
一度くらい、親の勧めるお見合いでも、しとくべきだったよ。
小中高大とカレシも出来ず、キスもエッチも未経験で、この世と「ハイ、おさらばよ」って、悲し過ぎる。
結婚して、家庭も持ちたかったけど、ハカナイ夢だったね。
「おい。メシ、食うか?」
「はっ、はいっっっ!」
ドスの利いた課長の声に思わず体が飛び上がる。
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