課長さんはイジワル
第140話 油断大敵
「部屋……部屋って」
隣で見てたっぽいKY横田がボソリと呟くと、ゴキュッと喉を鳴らす。
「杉原ちゃん。まさか、榊室長とも……」
いかん!
こいつってば、完全に誤解の上塗りしてる!!!
「違うから!」
「どうしました?杉原さん?早くこちらへ」
ああ~ん、もう!
何だってこう、次から次へややこしいことが続くのよ!
誤解したままのKY横田に弁明するまもなく、ダッシュして榊室長に追いつく。
ホテルのような豪華な絨毯張りの廊下をセカセカ足早に榊室長の後ろをついて行くと、廊下はやがて人気のなさそ~な奥へと入って行く。
奥まった部屋。
しかも、二人っきり……
のこのこ言われるままについて来たけど、ヤバイ感じがしてきたぞ。
榊室長は一番奥の部屋の扉を開けると、扉を支える。
「急いで中へ。とりあえず、その服は脱いで頂いて……」
ギャーーーー!!!
私のバカバカバカ!!
あんなに課長に男の人には注意するように言われていたのに、こんなところに付いてきてしまうなんて!
ジリジリ後ずさる私を不審に思ったのか、榊室長は扉から手を離し、私の方へと歩いてくる。
その距離約5m。
に、逃げるだっちゅ!
「ちょっ!君!!」
猛ダッシュして今来た廊下を走り出した私の後を榊室長が追い駆けてくる。
いや~ん!来~な~い~でぇ~!!
全力で逃げるも呆気なく、榊室長に捕まってしまう。
「いや!やめて!離してください!!」
「お、おい!やめろ!いてっ!!」
噛んだり引っ掻いたり抵抗する私を榊室長が床へと押し倒す。
そして、私の両手を片手で押さえたままひょいと肩に担ぎ、「ったく、手のかかる」とため息をつくと、そのまま部屋へと連れて行ってしまったんだ。
隣で見てたっぽいKY横田がボソリと呟くと、ゴキュッと喉を鳴らす。
「杉原ちゃん。まさか、榊室長とも……」
いかん!
こいつってば、完全に誤解の上塗りしてる!!!
「違うから!」
「どうしました?杉原さん?早くこちらへ」
ああ~ん、もう!
何だってこう、次から次へややこしいことが続くのよ!
誤解したままのKY横田に弁明するまもなく、ダッシュして榊室長に追いつく。
ホテルのような豪華な絨毯張りの廊下をセカセカ足早に榊室長の後ろをついて行くと、廊下はやがて人気のなさそ~な奥へと入って行く。
奥まった部屋。
しかも、二人っきり……
のこのこ言われるままについて来たけど、ヤバイ感じがしてきたぞ。
榊室長は一番奥の部屋の扉を開けると、扉を支える。
「急いで中へ。とりあえず、その服は脱いで頂いて……」
ギャーーーー!!!
私のバカバカバカ!!
あんなに課長に男の人には注意するように言われていたのに、こんなところに付いてきてしまうなんて!
ジリジリ後ずさる私を不審に思ったのか、榊室長は扉から手を離し、私の方へと歩いてくる。
その距離約5m。
に、逃げるだっちゅ!
「ちょっ!君!!」
猛ダッシュして今来た廊下を走り出した私の後を榊室長が追い駆けてくる。
いや~ん!来~な~い~でぇ~!!
全力で逃げるも呆気なく、榊室長に捕まってしまう。
「いや!やめて!離してください!!」
「お、おい!やめろ!いてっ!!」
噛んだり引っ掻いたり抵抗する私を榊室長が床へと押し倒す。
そして、私の両手を片手で押さえたままひょいと肩に担ぎ、「ったく、手のかかる」とため息をつくと、そのまま部屋へと連れて行ってしまったんだ。