課長さんはイジワル
第244話 高いお寿司
7時にエントランスに向かうと、人ごみの中、佐久間主任を探す。
「杉原君、こっち!」
いた!
佐久間主任、発見!
ダッシュして、佐久間主任のモトに駆け寄る。
「今日は誰とお会いするんですか?」
「まぁ……、着いたら紹介するよ」
何だろう……。佐久間主任にしては珍しく歯切れが悪い。
でも、そんな考えもお寿司屋さんに着いたら吹っ飛ぶ。
奥まった座敷に上がり、メニューに目が釘付けになる。
どれもこれも美味しそう~!!
げげっ。
最低でも7500円から??
高いぜよ、佐久間主任。
冷や汗をかきながら、心の中で呟く。
も、もちろん~、佐久間主任持ちですよね~……?
メニューを持つ手がプルプル震えている頃、お座敷の襖がすーっと開く。
「遅れまして、すみません」
白髪混じりの男の人に続いて、背の高い外国人が部屋に入ってくる。
ん?
誰??
初めて会うよ、ね?
「どうも。初めまして。わざわざご足労頂き、ありがとうございます」
白髪混じりの男性が、丁寧にお辞儀しながら私に名刺を渡す。
「あなたが、杉原由紀さんですね。あ。すみません。私、こう言った者で……」
『グッドフェローズ』?
聞いた事もない会社名だ。
「私どもは外資系を得意とするヘッドハンティング会社でございまして……」
ヘッドハンティング会社?
ヘッドハンティング……ってことは……
引き抜き?!
なんで?
なんでヘッドハンティング会社の人が私たちに会うの?
動揺する私の目が、落ち着き払って相手と握手を交わす佐久間主任に注がれる。
「杉原君、こっち!」
いた!
佐久間主任、発見!
ダッシュして、佐久間主任のモトに駆け寄る。
「今日は誰とお会いするんですか?」
「まぁ……、着いたら紹介するよ」
何だろう……。佐久間主任にしては珍しく歯切れが悪い。
でも、そんな考えもお寿司屋さんに着いたら吹っ飛ぶ。
奥まった座敷に上がり、メニューに目が釘付けになる。
どれもこれも美味しそう~!!
げげっ。
最低でも7500円から??
高いぜよ、佐久間主任。
冷や汗をかきながら、心の中で呟く。
も、もちろん~、佐久間主任持ちですよね~……?
メニューを持つ手がプルプル震えている頃、お座敷の襖がすーっと開く。
「遅れまして、すみません」
白髪混じりの男の人に続いて、背の高い外国人が部屋に入ってくる。
ん?
誰??
初めて会うよ、ね?
「どうも。初めまして。わざわざご足労頂き、ありがとうございます」
白髪混じりの男性が、丁寧にお辞儀しながら私に名刺を渡す。
「あなたが、杉原由紀さんですね。あ。すみません。私、こう言った者で……」
『グッドフェローズ』?
聞いた事もない会社名だ。
「私どもは外資系を得意とするヘッドハンティング会社でございまして……」
ヘッドハンティング会社?
ヘッドハンティング……ってことは……
引き抜き?!
なんで?
なんでヘッドハンティング会社の人が私たちに会うの?
動揺する私の目が、落ち着き払って相手と握手を交わす佐久間主任に注がれる。