課長さんはイジワル
第263話 求め合う心
「私、課長が、自分のこと、『薄汚れてる』とか『穢れてる』とか言うの聞くと、ものすごく悲しいです」
「由紀……」
「でも、思ったんです。
みんながいっぱい傷ついて、苦しんで、間違って……。
その結果、課長がこの世に生まれたのだとしたら……。
私……課長が薄汚れてても……
穢れててもいいです。
もし、お父様が陥れなければ、2人が再び恋に落ちなかったら、今、ここに課長はいなかったんですよね。
だったら、間違ってていいです。
だって……こうして、課長が今、ここに存在してくれるんだもん。
私を抱き締めて、愛してくれる課長が今、私の目の前にいてくれることが、私、すごくすごく嬉しいです」
「由紀……」
課長の目からすーっと一筋の涙が頬を伝う。
「か、課長?!どっ、どう……し……」
私は鬼の目に涙な課長を見るのが初めてで、オタオタしてしまう。
課長も自分では気づかなかったみたいで、頬を伝った涙を指で拭い、驚いている。
「そ……うか……。
俺は、『価値』を認めてもらいたかったわけじゃなく……、
ただ、誰かに『許して』欲しかったのか……。
ここで生きて……
ただ、『存在』していいんだと……」
「課長……」
課長がそっと私の唇に手で触れる。
課長の甘く切ないキスを受けながら、私の全てで課長を抱き締める。
そして、私達はお互いの存在を確かめ合うかのように、深く強くお互いを求め合う……。
「由紀……」
「でも、思ったんです。
みんながいっぱい傷ついて、苦しんで、間違って……。
その結果、課長がこの世に生まれたのだとしたら……。
私……課長が薄汚れてても……
穢れててもいいです。
もし、お父様が陥れなければ、2人が再び恋に落ちなかったら、今、ここに課長はいなかったんですよね。
だったら、間違ってていいです。
だって……こうして、課長が今、ここに存在してくれるんだもん。
私を抱き締めて、愛してくれる課長が今、私の目の前にいてくれることが、私、すごくすごく嬉しいです」
「由紀……」
課長の目からすーっと一筋の涙が頬を伝う。
「か、課長?!どっ、どう……し……」
私は鬼の目に涙な課長を見るのが初めてで、オタオタしてしまう。
課長も自分では気づかなかったみたいで、頬を伝った涙を指で拭い、驚いている。
「そ……うか……。
俺は、『価値』を認めてもらいたかったわけじゃなく……、
ただ、誰かに『許して』欲しかったのか……。
ここで生きて……
ただ、『存在』していいんだと……」
「課長……」
課長がそっと私の唇に手で触れる。
課長の甘く切ないキスを受けながら、私の全てで課長を抱き締める。
そして、私達はお互いの存在を確かめ合うかのように、深く強くお互いを求め合う……。