課長さんはイジワル
第268話 幸せのオーラ
ふみねぇの部屋で少し話した後、親子団欒にしてあげようということで、私たちは早々に部屋を後にする。
帰り際、また新生児室の前を通りかかる。
「課長、すみません!もう一度、ちょっと見てもいいですか?」
「ああ」
私は、ビタッと窓ガラスにへばりつく。
その後ろで、課長は私の腰に手を回し、私の頭に頬を寄せる。
「可愛いですね~……」
「オレも生まれたとき、3015gあったらしい」
「えっ!じゃ……」
「さっき、抱かせてもらった時、オレも生まれた時はこんな感じだったのかと思うと、不思議な感じがしたよ」
「結構、重みがありましたよね」
「そうだな……。それにオレが生まれて来るまで、おふくろは36時間陣痛に堪えたらしい」
「36時間!?」
それは……すごいかも。
タラ~っと冷や汗が出る。
「でも、赤ちゃんって、こんなに可愛いんだもの。きっと産んだ瞬間、そんな苦しみ、吹き飛んじゃうと思います」
「……女性は、凄いな」
課長に抱き締められながら、キラキラ輝く赤ちゃん達を見る。
手がちっちゃくて、足なんかこーんなんにちっちゃくて……
幸せのオーラに包まれている小さな生命の輝きが、美しくて、愛おしくて思わず呟いてしまう。
「みんな、幸せになるんだよ~」
そんな私の唇に課長の唇がそっと重なる。
「じゃ、幸せになろうか?」
「え?」
「由紀、結婚しよう」
帰り際、また新生児室の前を通りかかる。
「課長、すみません!もう一度、ちょっと見てもいいですか?」
「ああ」
私は、ビタッと窓ガラスにへばりつく。
その後ろで、課長は私の腰に手を回し、私の頭に頬を寄せる。
「可愛いですね~……」
「オレも生まれたとき、3015gあったらしい」
「えっ!じゃ……」
「さっき、抱かせてもらった時、オレも生まれた時はこんな感じだったのかと思うと、不思議な感じがしたよ」
「結構、重みがありましたよね」
「そうだな……。それにオレが生まれて来るまで、おふくろは36時間陣痛に堪えたらしい」
「36時間!?」
それは……すごいかも。
タラ~っと冷や汗が出る。
「でも、赤ちゃんって、こんなに可愛いんだもの。きっと産んだ瞬間、そんな苦しみ、吹き飛んじゃうと思います」
「……女性は、凄いな」
課長に抱き締められながら、キラキラ輝く赤ちゃん達を見る。
手がちっちゃくて、足なんかこーんなんにちっちゃくて……
幸せのオーラに包まれている小さな生命の輝きが、美しくて、愛おしくて思わず呟いてしまう。
「みんな、幸せになるんだよ~」
そんな私の唇に課長の唇がそっと重なる。
「じゃ、幸せになろうか?」
「え?」
「由紀、結婚しよう」