課長さんはイジワル
第61話 業務連絡
翌朝、寝相が悪い田吾作のキックに顔面を直撃され、目をパチクリと開ける。
次の瞬間、驚いて飛び起きる。
村で貸し切ったホテルのスィートルームには、朝まで宴会で盛り上がってノタレ寝したらしき村人がゴロゴロ。
はっとなり、もう一度辺りを見回す。
「課長!」
何度見回しても、課長の姿がない。
朝陽に輝く太陽。
8時を指す時計の針。
昨日、アサイチの便でNYに経つと言った課長。
「そんなぁ~。起こしてくれてもいいのにぃ」
田吾作の足をべしっと叩き、八つ当たりする。
ううん。
もしかしたら、課長は起こしてくれたのかもしれない。
一度寝たら、爆弾が落ちても決して起きない杉原家の血を恨む。
「はぁ~~」
がっくしうなだれる。
そして、昨夜落とさなかった化粧を落とすために、ズルズルとダルイ体を引き摺って、バッグを取りに隣室に向かう。
と、その途中、私のケータイがパッシングしていることに気付く。
まさか!
まさか!!
私は急いでケータイをバッグから取り出し、パチンと開く。
なんかメールが入ってるっぽい!!
課長だ!
次第に頬が緩む。
やっぱり夢じゃない。
私、課長の恋人とかゆうヤツになったんだ!
メール表示ボタンを押す。
「…………はい?」
短い文章に私の肩がズルリと落ちる。
【行ってくる】
「これだけ?なんで?『愛してる』とか『好きだ』とかあまあまらぶらぶメッセージじゃないんですか?これじゃ、業務連絡です!課長!!(怒)」
うるっとしている私の頭上をキーーンと音を立てて、ジャンボジェット機が飛んで行った。
次の瞬間、驚いて飛び起きる。
村で貸し切ったホテルのスィートルームには、朝まで宴会で盛り上がってノタレ寝したらしき村人がゴロゴロ。
はっとなり、もう一度辺りを見回す。
「課長!」
何度見回しても、課長の姿がない。
朝陽に輝く太陽。
8時を指す時計の針。
昨日、アサイチの便でNYに経つと言った課長。
「そんなぁ~。起こしてくれてもいいのにぃ」
田吾作の足をべしっと叩き、八つ当たりする。
ううん。
もしかしたら、課長は起こしてくれたのかもしれない。
一度寝たら、爆弾が落ちても決して起きない杉原家の血を恨む。
「はぁ~~」
がっくしうなだれる。
そして、昨夜落とさなかった化粧を落とすために、ズルズルとダルイ体を引き摺って、バッグを取りに隣室に向かう。
と、その途中、私のケータイがパッシングしていることに気付く。
まさか!
まさか!!
私は急いでケータイをバッグから取り出し、パチンと開く。
なんかメールが入ってるっぽい!!
課長だ!
次第に頬が緩む。
やっぱり夢じゃない。
私、課長の恋人とかゆうヤツになったんだ!
メール表示ボタンを押す。
「…………はい?」
短い文章に私の肩がズルリと落ちる。
【行ってくる】
「これだけ?なんで?『愛してる』とか『好きだ』とかあまあまらぶらぶメッセージじゃないんですか?これじゃ、業務連絡です!課長!!(怒)」
うるっとしている私の頭上をキーーンと音を立てて、ジャンボジェット機が飛んで行った。