課長さんはイジワル
第83話 パニック全開
だらだらと汗が全身を伝う。
こっ!
この手は何でしょうか?!
慌ててどけようとした時、まるで逃がすまいとするかのように、さらに佐久間主任の手に力がこもる。
どどぉっと全身から汗が滝のように噴き出る。
「さっ、さっ、佐久間主任、あのっ!」
全神経が重ねられた手に集中する。
なななんで?!
なんで主任の手がこの上に乗っかっているのでしょうか?!
意味、分かりません!
パニックしている私の指の間に佐久間主任が指を絡めてくる。
うぎゃーーー!
生まれて初めて自分の身に起こった理解不能現象にパニックモード全開!
佐久間主任は目の前のBBの板(ブローカーズブローカーの略:業者間で取引するための売り買いの画面)をじっと見たまま、微かに口を開く。
「杉原君、あのさ、今晩なんだけど……」
その時、救いの神が舞い降りる。
「杉原さん、いらっしゃいますか?!」
突然、背後から飛び込んで来た女性の声に私たちはビクン!となり、お互い手を引っ込める。
「おい!杉原、呼ばれてんぞ!」
「はっ、はぁーーい!」
ドア口に立つ女性が私の事だと分かったのか、私に向かって軽く会釈する。
佐久間主任が気になるものの、私はペコリと頭を下げ、ドア口の女性のところに駆け出して行った。
こっ!
この手は何でしょうか?!
慌ててどけようとした時、まるで逃がすまいとするかのように、さらに佐久間主任の手に力がこもる。
どどぉっと全身から汗が滝のように噴き出る。
「さっ、さっ、佐久間主任、あのっ!」
全神経が重ねられた手に集中する。
なななんで?!
なんで主任の手がこの上に乗っかっているのでしょうか?!
意味、分かりません!
パニックしている私の指の間に佐久間主任が指を絡めてくる。
うぎゃーーー!
生まれて初めて自分の身に起こった理解不能現象にパニックモード全開!
佐久間主任は目の前のBBの板(ブローカーズブローカーの略:業者間で取引するための売り買いの画面)をじっと見たまま、微かに口を開く。
「杉原君、あのさ、今晩なんだけど……」
その時、救いの神が舞い降りる。
「杉原さん、いらっしゃいますか?!」
突然、背後から飛び込んで来た女性の声に私たちはビクン!となり、お互い手を引っ込める。
「おい!杉原、呼ばれてんぞ!」
「はっ、はぁーーい!」
ドア口に立つ女性が私の事だと分かったのか、私に向かって軽く会釈する。
佐久間主任が気になるものの、私はペコリと頭を下げ、ドア口の女性のところに駆け出して行った。