赤ちゃんうさぎのお世話~番外編2更新しました★~
「……おいしい?」
「しぃ~っ!」
時春の作ったお昼ご飯を口いっぱいに頬張って…にこにこ笑顔の白羽を見て、自然と時春の口元が緩んだ。
こんな時………、時春はいつも不思議に思う。
昔は………大切なものなんて雪兎だけで…………。
時春は本当に雪兎がいれば他には何もいらないと思っていたから。
それが彼の全てで……周りの大切さを知らなかった。
そんな自分が……自分の一番愛しい人が、こんな自分との間にまた大切なものをもたらしてくれるなんて…………。
自身が気付けば、大切なものはいくらでも増えるのだ。
今はこの小さな愛しい娘がいないなんてことは考えられない。
雪兎がいて幸せで、
白羽がいて幸せだ。
何があっても………守るからな…………。
それは時春の父親になった証の気持ち……………。