赤ちゃんうさぎのお世話~番外編2更新しました★~
★小さな君に伝えるモノ
『………はりゅ…ぱぱ。まま、すき?』
それは突然の問いだった。
男二人きりのお留守番中に、
いつもは自分を《はりゅ》呼ばわりな…あまりにも自分によく似た息子が………しっかり《ぱぱ》なんて言い………
澄んだ切れ長の黒い瞳を真っ直ぐにこちらに向けていた。
「…………あぁ、死ぬほど愛してるよ……。」
時春は……その瞳を真っ直ぐに見つめ返して、そう言った。
「………どーして??」
それは小さな夜兎にとって、まだ深い意味は何もない問いなんだろう…………。
時春はクスリと笑って、きょとんとしている夜兎の頭を撫でた。
「…………いつか、きっと…………おまえにもわかる。」
「………??」
その心に…………たった一人が住み着いたなら………。
愛さずにはいられない……………狂おしいほどの…胸を焦がす、想いが。
「…………おまえは俺の子なんだから………………。」
―――――いつか
見つけ出した…たった一人を…………愛し守れる男になれよ………………?
おまえに伝われば…………嬉しい。