箱庭荘の王子サマ






引っ越そう。




次に思ったのは、それだった。



彼との思い出が沢山詰まったこの部屋。

高校を卒業して
すぐに同棲した私達。


だから、手離すのはとても名残惜しい。

でも、いつまでもここにいると
自分が挫けちゃいそうで。


私は深く深呼吸をしてから
ソファーから立ち上がり


早速近くの不動産屋さんへ向かうことにした。





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