俺様男×内気女
「ごめんごめん」
私のおなかに回っていた手が離れていき、暖かい感触も消えていきました。
そういえば、私もこの人の上に乗ってたんだ!!
「ご、ごめんなさい!」
大急ぎで椅子から転げ降りる。
むしろ、転げ落ちてしまいました…。
「痛い…」
「大丈夫?座ってても良かったのに」
「大丈夫です」
私は、差し出された手をとった。
暖かい、懐かしい感触に包まれる。
「ありがとう」
「気にするなって、こっちは手ぇつなげて嬉しいから」
「はあ?」
「まだ気づいてない?」
「なにがですか、じれったいですよ?」