ブラックパール
本来であれば、自身も皆と一緒に授業を受けて、実技の訓練にも入っているはずなのだ。少しの劣等感を持ちながらも、コウは駆け出したラークに置いていかれぬよう、必死にラークに着いていく。

「おまたせ!」

ラークが一人の少年に声を掛けるときには、コウの息は上がっている。

「おいおいラーク、その子にもうちょっと気を使えよ?苦しそうじゃんか?」

アーモンド型の目を緩めながら、少女はシートの上にスペースを作る。その瞳は薄いクリーム色だ。

「え?あ!ご、ごめんコウ。平気か…?」

ラークが慌ててコウに向き直ったのが可笑しくて、コウは堪らず吹き出した。

「大丈夫。それよりラーク?紹介してよ。」
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