落としもの



「もー、忘れないでよねー」



夕実ちゃんはぷくーっと、頬を膨らませながら瑠衣へ近づき鍵を取った。



「ごめんって、ちょっと昼寝しちゃっててさー」




「はぁー?・・・まぁ、いいや先に帰ってるからねー」




・・・一緒に帰る予定だったんだ・・・。


やっぱり、2人は付き合ってるのかなぁ。



頭の中にはマイナスな考えばかり浮かんでいた。

それに比例して、胸はズキズキと痛みを増していった。


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