落としもの
瑠衣くんの憂鬱
「せーんぱいっ」
「きゃあっ・・・!」
放課後、俺は先輩の所へ行く。
一応恋人同士のため、毎日一緒に帰っている。
「なんだ、瑠衣かぁ・・・」
びっくりした、と先輩は苦笑いをこぼした。
・・・あ、いいにおい。
香水はつけてないっぽいけど、シャンプーか何かかな?
俺はいつもこんなことばかり考えている。
・・・わけじゃない。