落としもの
ふいに聞こえた声に、
動かしていた足が止まった。



「・・・昨日の子かな」




でも、あの集団に入るのはちょっと・・・


後で教室に行けば・・・














やっぱり、今の方がいいよね。
いつ居るかわかんないし。







「ごめん楓、先行っててくれる?」



「え、うん?わかった」









鞄の中を探りながら
あの集団へと歩いていった。
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