落としもの
最後に
あの後、私はずっと和也のことを考えていた。
でも、考えれば考えるほど頭は真っ白になるばかりで、どうすればいいのか、私には見当のしようがなかった。
そして、文化祭は終了し、制服に着替え、帰る支度をした。
(きっと、別れることになるんだろうな・・・)
別れるとわかっていても、私は泣こうという気にはならなかった。
泣けないんだ、もう私の心の中には和也じゃない誰かがいる、そうわかっているから。
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最後に