あの時の私
窓から外の景色み見た。
私は空を見るのが好きだった。
何か考え事をする時には
家の近くの河原に来る。
別に特別な思い出があるわけでもない
ただそこから見る景色が好きだから
良くくるだけなのだ。
もう1つ理由をあげるとすれば...
「家..帰りたくないなあ...」
私はあの家が大嫌いだった。
私の本当の母親は私が小学生の時に
家を出ていった。何も言わずに。
父親は新しい母親と名乗る女を
家につれてきた。
私はその女が大嫌いだった。
女も私が嫌いみたいだ。
なぜならそれは、私が違う女の子共だからだ。
当たり前と言ったらそうなのかもしれない。
だって自分の子供ではないのだから。
父親も私になんか目もくれない。
なぜなら父親は私よりもあの女を愛しているから。
女も父親を愛しているから。
私の居場所なんでこの家にはないんだ。
「今日も帰りに河原に行こう」
嫌な事を思い出してしまった。
モヤモヤした気持ちになった。
病院を出たら河原に行こう。
私はそう決めた。
窓から差す太陽の光を浴びながら
気がついたら私は寝息をたてていた...


< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

あたしだけのダーリン

総文字数/2,269

恋愛(その他)9ページ

表紙を見る
大好き

総文字数/1,119

恋愛(その他)4ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop