MESSAGE2
「ちっくしょ、煙草もなにもかも忘れちまったな……」


後藤はボソッと呟きながら地べたに座った


横にはぐったりと俊が気絶している


「しかし……まぁ……可哀相にな……奈津ちゃんの事」


そう言って俊を見る


腫れ上がり血が滴り落ち、目には涙を溜めている俊を見て胸が痛む


冷静かつ思考派の俊がまさかこんなに我を忘れてるのは初めて見る


何故かわからないが……何か……何か嫌な感じがする


本当の黒幕が別に居るのではないか……と


しかしそれが真実だと後にイヤでも知る事になる


本当の真実


闇に潜む


組織に………
< 128 / 196 >

この作品をシェア

pagetop