初恋な彼女。



「何でも…ない」

「…?なんか桐香、元気がないな」

「…」

広介が、恐れているのが

わかった。

また“大切な人が自殺する”

のを、恐れているのが。

きっとあたしは、

重ねられてるだけなのかも。

でもさ。

それと同時に、あたしは

広介の“大切な人”に

なっているから―――。





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