初恋な彼女。




「何やってんだよアホが」

「五月蝿いわね。

たまたまなんだから、仕方ないでしょ」


ぐちぐち言い合いながら、

あたしと男子は屋上裏へ隠れた。

きっと、教頭が来るはずだ…。


「ん。アンタ名前は?」

「はぁ?」

「名前くらい覚えたげる」

しばしの沈黙、

「…佐原、広介。」

「OK。アタシは桐香。」





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