初恋な彼女。


健太の瞳が、今にも

溢れそうなくらい潤んでる。

健太もわかってるはずなんだ

こんなのただの言い草

本当は、一緒に居たいだけ。

わかってるよ。

あたしも、広介とずっと

一緒に居たいもん。

でも…

「――それが、桐香の望みだろ」

お母さんの隣には、

あたしが居なきゃならない

気がするの。




< 189 / 200 >

この作品をシェア

pagetop