華麗に舞う龍の如く
真実
少しの沈黙が続いた後、想叶が口を開いた。
「紅ちゃんって何歳?」
「あたし…?」
「そう」
「あたしは17だけど…」
「って事は高校二年生?」
「う、うん…」
「じゃあ、俺と奏と同い年じゃん」
「え?!」
「何?どうしたの?」
…え、想叶と奏って高校二年だったの?!
あたし見た時からずっと年上だと思ってた…
だって見た目とか超大人っぽいし…
「いや…同い年には見えないなぁと思って……」
あたしがそう言うと奏が、
「お前が子供っぽいだけだろ」
ムカつく一言。
「あ、あたし別に、子供じゃねぇし……!」
「意味もなく海に飛び込む馬鹿は子供だろ」
「い、意味あるし…!」
「なら言えよ」
…しまった。…上手くひっかけられた。
ってか、さっきまでは“無理に言わなくていい”とか言ってなかった?
何か言ってる事が矛盾してるんだけど…