粉雪
ときどき話すようになったけど、一ヶ月が経つ頃には一緒にライブに出かけたりしていた。

嬉しかった。

ただ純粋に好きだった。




「好きだ」








「……だよね! ココアボタン、いいよね」

間が開いてしまった。

何を、おかしなことを妄想しているのだろう。

ココアボタンを褒めたのに、なぜ自分に好きといわれたなんて。

雨宮くんは、同情して一緒にいてくれるだけなのに。
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