― ONE LOVE ―
contactⅠ~それぞれの誓い~
【洋人の帰省】
クリスマスの余韻を残しながら、降り積もる雪。
12月上旬
頬をつたう冷たい雪を真上に、洋人はバイトに向かった。
バイト先に着くと、少し顔を歪めた同僚の水口が、慌てた様子で洋人を待っていた。
「おいっ、ちょっと遅刻やんか!早くシフト代わってや~。この後、彼女とデートやねんで!」
【洋人の心】
…うるせぇ!こっちだって、遅れたくて遅れたわけじゃねぇ!このインチキ大阪弁野郎が!
『ごめ~ん!すぐ着替えるから!』
「そういや洋人。この間のクリスマスライブどうやってん?」
【洋人の心】
…そんなもん聞くなよ。客はたったの五人だったし。こっちはその事で心痛めてんのにさ!
『ん~、まぁまぁかな!それなりに盛り上がってたし!』
「そうなんや~。今度俺もライブ見に行くわ。あっそうそう、年末年始のシフトどないする?洋人は田舎帰るん?」
【洋人の心】
…こっち出てきてから、早くも一年。ここで一息いれたいし。
『うん帰るよ!ごめんけど、年末年始のシフトは任せた!』
「うそやん!もう勘弁してやぁ~。」
水口は顔をしかめながらも、彼女とのデートが楽しみで仕方ない様子で、今日のデートのために買った新品のスニーカーの音を軽快に鳴らし帰っていった。
【洋人の心】
…いいなぁ、俺が仕事してる間に、アイツは彼女とよろしくやるんだろなぁ。しかし、アイツに彼女がいて、なんで俺にはできないの?はぁ。彼女ほしい‥
大都会に出て一年。洋人は音楽に没頭する一方、不慣れな街での一人暮らし、都会の冷たい風、そして、大の人見知りのせいで、合コンや素敵な出会いさえも、恥ずかしがり積極的になれずにいた。
【洋人の心】
…今日もバイト終わって、ギター弾いて、オナニーして、寝るだけか‥。全く、俺の人生こんなんで大丈夫かぁ?!
洋人は、自分の一年を少し後悔しながら、親に航空券代をねだり、年末の帰省ラッシュとともに田舎に帰った。
12月上旬
頬をつたう冷たい雪を真上に、洋人はバイトに向かった。
バイト先に着くと、少し顔を歪めた同僚の水口が、慌てた様子で洋人を待っていた。
「おいっ、ちょっと遅刻やんか!早くシフト代わってや~。この後、彼女とデートやねんで!」
【洋人の心】
…うるせぇ!こっちだって、遅れたくて遅れたわけじゃねぇ!このインチキ大阪弁野郎が!
『ごめ~ん!すぐ着替えるから!』
「そういや洋人。この間のクリスマスライブどうやってん?」
【洋人の心】
…そんなもん聞くなよ。客はたったの五人だったし。こっちはその事で心痛めてんのにさ!
『ん~、まぁまぁかな!それなりに盛り上がってたし!』
「そうなんや~。今度俺もライブ見に行くわ。あっそうそう、年末年始のシフトどないする?洋人は田舎帰るん?」
【洋人の心】
…こっち出てきてから、早くも一年。ここで一息いれたいし。
『うん帰るよ!ごめんけど、年末年始のシフトは任せた!』
「うそやん!もう勘弁してやぁ~。」
水口は顔をしかめながらも、彼女とのデートが楽しみで仕方ない様子で、今日のデートのために買った新品のスニーカーの音を軽快に鳴らし帰っていった。
【洋人の心】
…いいなぁ、俺が仕事してる間に、アイツは彼女とよろしくやるんだろなぁ。しかし、アイツに彼女がいて、なんで俺にはできないの?はぁ。彼女ほしい‥
大都会に出て一年。洋人は音楽に没頭する一方、不慣れな街での一人暮らし、都会の冷たい風、そして、大の人見知りのせいで、合コンや素敵な出会いさえも、恥ずかしがり積極的になれずにいた。
【洋人の心】
…今日もバイト終わって、ギター弾いて、オナニーして、寝るだけか‥。全く、俺の人生こんなんで大丈夫かぁ?!
洋人は、自分の一年を少し後悔しながら、親に航空券代をねだり、年末の帰省ラッシュとともに田舎に帰った。