― ONE LOVE ―

【アンコール】


―――――‐‐

【洋人の心】

…マジかよ…

俺達??




『………。』




「洋人!お…俺達、…アンコールされてんぞ!」




「ウソだよね…。これって…」



――――――‐‐


動揺を隠せない洋人達。そこへ、パンツオブスキンのメンバーが声をかけた。



ほらっ 呼ばれてんぞ―




いってこいよ―





心の準備もできないまま、慌ててステージへ移動する洋人達。





会場内は、待ってました!の拍手で、モンキードロップスを迎えた。



―――――‐‐



【洋人の心】

…おいおい…マジかよ…


アンコールに応える…


持ち歌なんて…もうないぞ…




『ども…。』



ヒュー!ワー!イェーイ




『いや~…。アンコールありがとう…。』



【洋人の心】

…何…歌えばいいんだ…


あっ!…サングラスかけてくるの…忘れてるし…(汗)


――――‐


三人が三人とも、動揺した表情を見合わせ、生唾を飲み込む。


観客の声援は鳴り止まない。


洋人達モンキードロップスにとって、初めてのアンコール。


その余韻に浸る余裕など、そこにはなかった。


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