― ONE LOVE ―
しかし、ふとあの日の夜の事を、千春は思い出した。
――――――‐‐
【千春の心】
…そういえば…あの夜
…ツトムと思って、出た電話
ツトムじゃなかったから…
すぐに切っちゃって…
…誰だか分かんなくて…
…誰だろう?誰だろう?
…って、思ってて……(汗)
『あぁっ!!!!』
――――――‐‐
千春は思った。あの夜の電話がもしかしたら、洋人からの電話だったんじゃないかと。
あまりの声の大きさに、トンカツ定食を食べていたアッコの箸が止まり、周りの客も、それに反応していた。
―――――‐‐
『分かった!!!!』
「ちゃった千春、恥ずかしいよ…(汗)。そんな大声で言わなくても、聞こえてるから…(汗)。」
『あっ……(汗)。…ごめん。』
「それで…?何が分かったの?…何の問題も、今のところ何もないと思うけど…?」
『嫌味言わないでよ…。』
「嫌味じゃないけど……(笑)………何?」