― ONE LOVE ―

――――‐‐――





『あの、す……すいません!』




洋人は、戸惑いながら、中途半端な裏声で、千春の前に駆けより、声をかけた。




【洋人の心】
…げぇぇええ?!…何、声裏返してんの俺?!…カッコ悪ぃ…。




『はっ…はい?!』




【千春の心】
…えっ?!いきなり何?!



『あのぉ…え~っと……。』



【洋人の心】
…何モジモジしてんの俺?!好きなら好きって言わなきゃ!

………いやいや早すぎでしょ!!




『何ですか……?』




【千春の心】
……あっ!!

……さっき九州の空港にいた人だ!…えっ何?!…まさか私がエッチなページ見てた事で、スケベな女って思われてる?!

…今晩どう?みたいな?!……いやぁ、私…変な勘違いされてるぅ…(泣)?!




―――‐‐―
――‐



洋人は極度の緊張でドキマギ。千春は驚愕の勘違いを起こしつつ……



二人の心が動きだした。


< 23 / 119 >

この作品をシェア

pagetop