― ONE LOVE ―
洋人は、一つ呼吸を置いて、心を落ち着かせた。
『あの……九州の方ですか?』
【洋人の心】
…そうそうゆっくり無難に。…怪しくないように…。
『あっ、…いえ…ここに住んでます…。』
【千春の心】
…わぁ?!…私、何本当の事言ってんの?!…バカじゃん!…エッチ目的の男なんかに……(汗)。
『あっ、そうなんだ……。ここに住んでるんですか。』
【洋人の心】
…よっしゃぁあ!!九州だったら、なかなか会えないもんな…(汗)。よしよしっ!…って事は、次がある!ニヤリッ。
【千春の心】
…ゲゲッ?!…なんかニヤけてるしぃ…。このままじゃ、あっちの思うツボだ!…よしっ、逃げようっと!
『あの~、…もういいですか?…失礼します!!』
千春は、洋人の横をすり抜けて行く。