― ONE LOVE ―
―――――‐‐―
―――――



千春の気持ちに整理がつかないまま―


時間だけが、過ぎていく―


【千春の心】
………………………。




千春は携帯を握りしめ、片時も離せず

ツトムからの、鳴らない着信音を待ち続けた。



―――――‐――





――――‐‐





―――‐







いつの間にか街の明かりは闇に飲まれ、街頭のネオンだけが、力なく深い空へと光る。



気づけば、深夜三時 ―






千春は、涙を夜風でそっと乾かし、マスカラがついたままの手で、








ツトムに電話をかけた。







――――――――‐‐―
―――‐‐――‐






そして―




握ったままだった携帯を―




そっと、置いた―







【千春の心】
……今まで……ありがとう…。

……………ツトム………。


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