― ONE LOVE ―
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三人はバンドの練習を終え、スタジオを後にした。


そして、洋人の新曲のタイトルを決めるため、近くにあったファミレスに場所を移した。



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仕事帰りのOLの悪口、学校帰りの高校生のばか騒ぎ、子供連れの奥様方のギャーギャーうるさい井戸端会議の騒音を押し退けて、アキが叫んだ。





「………これだっ!!!」



「アキちゃん、…ちょ…ちょっと静かにしなよぉ~。」



『なんだよ!早く言えよ!』




「この新曲は、洋人の事実を元にしてんだろ?」




【洋人の心】
…キャー(照)……恥ずかしいなぁ………




『…そうだよ(照)。』




「だよな?!洋人はまだ若い、しかもこの新曲の歌詞の内容もまだ浅いし…」



【洋人の心】
…お前が言うなよ…俺とタメだろうが…



アキは、周りの迷惑も気にせず、一人テンションを上げ、話を続けた。



「アキちゃん、うるさいよぉ…」



「シンは黙ってろ!……で、これからもどんどん、洋人も俺達も、恋をしていくわけだよな!………その中での最初の失恋ソングって事で………初々しさとアダルトさが肝心だと思うんだ!」




『前フリ長いぞ!早く言え!』




「…そうだよ…早くぅ…」




洋人とシンは、興味のない態度を取りながらも、アキのそのテンションに流され、かなり期待していた。
















「 ― さらば!女よ ― 」



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