― ONE LOVE ―

【洋人の心】
………………。

…シン……カッコイイ事……
……言っちゃって…(泣)





洋人は急に、千春の事が愛しくなり、あのわずかな間に抱いた自分の気持ちが、¨恋だったんだ¨と、改めて気づかされていた。




「…え~…その…だから…
…その様々な思いの中の…
…小さな小さな¨ONE LOVE¨を
……つ…伝えたい…っていうか…表現するって事で………
…なんか何言ってるか…
…分かんなくなったけど(笑)

…ダ…ダメかなぁ…」





『分かったよシン!

…人と人の間に生まれる感情…
…それぞれの¨ONE LOVE¨…
って、事だろ!』



「おう!シンちゃんいいじゃん!俺も洋人と同じ意見!」




「まぁ…そういう事だね!
…悲しい事や辛い事も含めて
…僕達は…たくさんの…
…ONE LOVEで繋がってるって…
洋人の曲は、その中のひとつ…

それを僕達バンドは歌にした!
…って、感じでさ!」




『いやいや…マジそれいいよ!ボブのおっさんだけが、歌う事じゃないってな!みんなのONE LOVEって事で!!』




三人を取り巻く空気が、一瞬にして、ひとつになり―




またそこに―





ひとつの―








¨ONE LOVE¨が生まれた―

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