― ONE LOVE ―
バシッ!! ―――――
父親の拳が、シンの顔面をとらえた。
「つ…つ……痛っ……」
「う…うるさい(怒)!!
…お前は、父さんの言う通りにしてればいいんだ…!!
……ほらぁ………(怒)
……いつもの優しいシンイチに戻っておくれよ~…(笑)」
「……うっ…うっ……(泣)」
――――――‐‐
シンの身体は、父親に担がれて、寝室へと入っていった。
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シンにとって、洋人とアキと、三人でバンドをしている時が、どれだけ最良の日であり、希望の溢れた時間なのかは、言うまでもない。
そして、シンが二人に真剣に話していた¨ONE LOVE¨の存在―
それは自分自身が、今一番信じたい言葉―
シンの思い描く¨ONE LOVE¨とは、とてもとても深い闇の底を照らす希望の光―
そして―
それ以下でも、それ以上でもない―
本人だけしか理解できないモノが―
そこにはあった―