― ONE LOVE ―
【ライヴ前夜】
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そして、ライヴ前夜―
三人は、最終調整を兼ねて、丸1日スタジオを借りて、最後のバンド練習に没頭していた。
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【洋人の心】
…よしよし!新曲の仕上がりも最高に近い………
…ふぅ…さすがに疲れたぁ…
『よぉ~し!ちょっと休憩しようぜぇ~!』
「洋人くん!もう一回…新曲演奏してからにしよう!!」
シンに、いつもの弱気な姿はなく、気合いが入っている様子。
洋人は、シンの異様な気合いの入れように、少し困惑した。
「お~!シンちゃん、なんか気合い入ってるね~!恋人でも、見にくんの~(笑)??」
【洋人の心】
アキ!…あっ…あのバカ!からかうんじゃねぇよ(汗)!!…いつもと違うシンの様子に気づけよ(汗)!
「違うよ!!…お…お…
俺には…これしかないんだ!!」
シンの声は、狭いスタジオの中で、収まりきれない圧迫間を放ち、二人の体を揺らす程、響いた。
「そ…そうか…ご…ごめん…」
【洋人の心】
…ほらぁ…まったく…