― ONE LOVE ―
『シン…。』
「何?!そんな怖い顔して?」
【洋人の心】
…別に…今日じゃなくてもいいかなぁ…?
…バカやろ!…見てみぬフリなんかすんじゃねぇぞ!!
…シンは…きっと今だって…
不安でいっぱいなんだ…!
…よし!!
――――――‐‐
洋人は、目の前の問題から、逃げようとする臆病な心を、力いっぱい、喉の奥に押し込んだ。
―――――‐‐
『そ…そのアザどうした…?』
「………えっ………。」
『“えっ?”っじゃねぇよ!』
「…み……見たの??」
『…あぁ。』
「見ないでって……言っ…
…言ったじゃん!!」
『…見ちまったんだよ!!』
「………………。
…これ、階段で……(笑)」
『…転んでねぇだろ!!』
「…………。」
『………親父か?!』
「…………。」
『…ハッキリしろよ!!』
「………ち…違うよ……。」
『自分でやったってのか…?』
「……そ……そうだよ…。」
『ウソなんか、つく……
「洋人くんには………、
関係ないじゃないかぁあ!!!!」