― ONE LOVE ―
【千春の心】
…ツトムだ。元気そうだ。…あれっ?!でも…隣に誰かいる…
んんっ、男の人だ。友達かな…
細身のツトムの隣には、男臭さが全面に出た、とてもワイルドな、いわゆる硬派な男性が立っていた。
「よっ、千春元気そうやね。」
『うん。ツトムも元気そうだね…。え~、……で、その隣にいる方は?』
ツトムはどこかスッキリした表情で、何の気負いもなく、こう言った。
「千春には、言おう言おうと思っとったとけど…」
【千春の心】
…何、何?!えっ、どうゆう事?!私とツトムとその人で、3Pでもしたいとか?!バカバカ、そんなわけない…
「今、俺が付き合ってるテツオくん!」
……………‥‥・・・。
千春は、言葉を失った。
頭が困惑し、今自分が置かれている状況を、必死で理解しようとした。
【千春の心】
…突き合っている?!いやいや、小学生じゃないんだから…。…付き合ってる?!ツトムとそのテツオって人が?!…え~っと、え~っと………
『げっ‥ゲィ…グゥエイ?!』