― ONE LOVE ―
contactⅣ~チケット~

【傷心】

――――――‐‐
―――‐


【千春の心】

はぁ…

…仕事なんか行きたくない…




…心が…なんかずっと…


寂しいって…言ってるし…




――――――‐‐‐


千春はあれからずっと、ツトムとの事を忘れられず、固結びされた靴のヒモをとかないまま、出社する毎日。



それは、毎日欠かさず昇る太陽のように、空が青くても、雲に隠れても、雨が降っていたとしても―



そこにあり続けていた―




――――――‐‐




「千春っ!!もう……

また昨日と同じ顔してるぅ!」



――――――‐‐


千春と同じ会社に勤めている、同僚のアッコが声をかけた。


――――――‐‐



『ごめぇん…。なんか…

…まだ気分が乗らないんだよねぇ…。…どうしても…』




「もう…。私…今週ずっと、千春の相談に乗ってばっかだよ…。…もうそろそろ、自分の気持ち整理しないと…、時間もったいないぞ!」




【千春の心】

…そう思ってるんだけど…

ツトムの事…こんなに引きずるなんて…

私もバカだなぁ…





『そうしなくちゃって、分かってるんだけどねぇ…』




「うんうん!その気持ちが大事だよ!

それで……話は変わるけど。
今夜、千春は暇?」




『えっ?!…あ……うん。』



「よしよし!ビッグニュースがあるからさ!今日仕事終わったら、会社の前の噴水のとこでで待ち合わせね!」




『えっ…うん分かった…。』

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