― ONE LOVE ―

アッコの朝からのテンションに、少し励まされながら、千春は仕事を始めた。


そして、やる気もなく、仕事に身の入っていない千春の様子を見ていた、部長のタケベが千春に声をかける。


―――――‐‐


「森山くん。…大丈夫ぅ?!

…最近ずっとそんな調子だけど。……何かあったの?…僕で良かったらいつでも相談に乗るよ…。」




【千春の心】

…うぇえ!!気持ち悪い…
…絶対、遠慮します!




『いや…大丈夫ですから…。』



「遠慮しなくてもいいからさ…
今夜あたり、食事でもどう?」




―――――‐‐


上司である部長のタケベは、社内でも有名なスケベ親父で、いつも女子の新入社員や悩める女子社員を、片っ端から口説く事で有名だ。

タケベは頑として¨口説いてるんじゃない!社交辞令¨と口癖のように言いはっているが、何人かの女子社員は、タケベと関係を持っているとの噂だ。


―――――――‐‐



【千春の心】

…もう…ホント気持ち悪い…

…肩触んないでよ…




『いや、結構ですので…

…今夜は用事もありますし…』




「そうか…。それじゃ、明日はどうかな…?!」

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