― ONE LOVE ―
【千春の心】
…しつこいなぁ…このハゲ親父
…もういいかげん
…肩から手ぇどけてよ!
『いや~、すいませんけど…』
「いいじゃないかぁ。相談に乗ってあげるって、言ってるだけだろう…?!」
「すいません!タケベ部長!」
――――――‐‐
機転をきかせたアッコが、タケベの意識を千春からそらした。
―――――‐‐―
「全く…何だね…?」
【千春の心】
…サンキューアッコ…!
―――――‐‐
タケベは、不満げな表情をしながら、千春の側を離れ、アッコの方に向かった。
そして、昼休み―
千春とアッコは、近くのファミレスに入った。
―――――‐‐
『もう…、あのスケベさ…』
「ハハハッ(笑)…千春の顔、すんごいヒキツってたよ!」
『だってぇ……フフフッ(笑)』
「あぁ!久しぶりに千春の笑った顔みたぞ~(笑)」
『ウフッ(笑)……でも、私…あのスケベ上司に肩触られてたんだよ~(汗)。……早くお風呂入んなきゃぁぁ(笑)。』