― ONE LOVE ―


タケベの運転する車内、千春は、気まずくて気まずくて、仕方ない様子だった。
そして、タケベが千春に声をかける。


―――――‐‐‐



「森山くん!食事の話だけど…」




【千春の心】

…ちょっと…まだ誘う気…??


…しかも…アッコの目の前で…

…行くわけないでしょ…!
あぁ…気持ち悪い…(汗)




『…そのお話は………』




「なかった事にしてくれるかな…!」




【千春の心】

……そっちかい……(汗)?!




『は……はい!そうですよね!……タケベ部長には、奥さんもお子さんもいらっしゃるわけだし!。そんな事したら、奥さんに怒られちゃいますもんね!』




【千春の心】

…フフッ(笑)

言っちゃった言っちゃった(笑)



――――――‐‐


タケベの表情が少し曇った。千春は、スッキリした表情で、笑みを浮かべた。

しかし、千春は、タケベとは別の視線を感じた。


―――――‐‐



【千春の心】

…あちゃぁ…(汗)。

アッコがいる事忘れてた…(汗)




―――――‐‐


アッコは、ムスッとした表情で千春を見ていた。

千春は、アッコに身振り手振りで謝った。


―――――‐‐


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