― ONE LOVE ―

千春は、信じられない様子で、アッコが手に持っていたチケットを奪いとった。


―――――‐‐



『ど…どうしたの、これ??』




「ヘへぇ…。ツトムくんと別れてから、千春全然元気ないからさ…(笑)!…元気出してもらおうと思って!」




『えぇ?!…感動…(泣)

…でも、このチケットどうやって、手に入れたの?…発売と同時に、完売したんだよぉ~(汗)。私が電話した時には、もう売り切れだった……。』




「インターネットオークション!…でも…落札間近で、値段がつりあがってさぁ(泣)。結構、高かったんだからねぇ…(泣)。…」




『うそぉ…(泣)。いくらだったの?…半分払うよ…!』




「二枚で…って!…今回は、おごりだよ!」




『えぇ?!いいの?いいの?
…ほんとにいいの??』




「いいよ(笑)!千春が元気になってくれれば…(笑)!」




『アッコぉお…(泣)。』





「フフッ(笑)。…でも!


…ひとつだけ、お願い事していい…(笑)?!」





『んっ…。何よ?かしこまっちゃって……。』








「マサルさんとの事…

……応援して…(笑)!!」

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