― ONE LOVE ―

千春は、大好きなパンツオブスキンのチケットの欲しさと、アッコの気持ちに押され、渋々OKした。


―――――‐‐


『しょうがないなぁ。でも…応援はするけど、私は反対だからね…!』




「もう……頑固…(笑)!」



――――――‐‐


それから、お酒を飲みながら、世間話をし、二人の時間を楽しんでいた。


千春は、さっきから、そのライヴチケットを、ずっと眺めたまま、ニヤニヤしていた。


―――――‐‐



『あ~、今週の土曜日が楽しみだなぁ~(笑)!』




「なんたって、今人気絶頂のバンドだからねぇ(笑)!」





『でも…。パンツオブスキンの他に、二組バンドが出るみたいだね…。アッコは、そのバンド知ってる?』




「知らな~い。バッドウイングスってバンドは、少しだけ聞いた事あるんだけど…。メインはパンツオブスキンなんだから、残りのバンドは、オマケって感じでしょ…?」









『バッドウイングスと…


モンキードロップスか…


全く聞いた事ないなぁ…。』



< 88 / 119 >

この作品をシェア

pagetop