― ONE LOVE ―
千春は、大好きなパンツオブスキンのチケットの欲しさと、アッコの気持ちに押され、渋々OKした。
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『しょうがないなぁ。でも…応援はするけど、私は反対だからね…!』
「もう……頑固…(笑)!」
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それから、お酒を飲みながら、世間話をし、二人の時間を楽しんでいた。
千春は、さっきから、そのライヴチケットを、ずっと眺めたまま、ニヤニヤしていた。
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『あ~、今週の土曜日が楽しみだなぁ~(笑)!』
「なんたって、今人気絶頂のバンドだからねぇ(笑)!」
『でも…。パンツオブスキンの他に、二組バンドが出るみたいだね…。アッコは、そのバンド知ってる?』
「知らな~い。バッドウイングスってバンドは、少しだけ聞いた事あるんだけど…。メインはパンツオブスキンなんだから、残りのバンドは、オマケって感じでしょ…?」
『バッドウイングスと…
モンキードロップスか…
全く聞いた事ないなぁ…。』